手書きの文字や絵をデータ化できる 「ネオスマートペン – Neo smartpen M1」を購入しました。
私はどんな仕事の時にも、まずは手書きから始めます。
頭の中にあるアイデアや情報をアウトプットしたり、 お客様からの依頼内容を噛み砕いて理解したい時も、 一度紙に全て書き出します。
デジタルよりアナログ派というわけではなく、あくまで私の場合は”書く行為が思考の整理を早める”と、ある時に気付いたからです。
タブレット×手書きも試したことはあります。しかし物理的に手に取れる紙の束が無いと、後から見返すことは殆どありませんでした。
書くだけでなく後から見返すことも重要なので、やはり自分には「ノート×手書き」がベストだとわかりました。
けれど手書きのあれこれを、そのままお客様に渡すことはほぼ無く、パソコン上でデータにする必要があります。
このデータ化の作業を効率化させようと思い、電子ペンを探しました。
Neo smartpen M1か、WacomのBamboo Slate か、比較して決めました
最初はNeo smartpen M1よりも、WacomのBamboo Slateの方に興味を持ち、調べていました。
この二つはスペックも価格帯も近いです。
Wacomはこれまでに別の製品を購入したこともありますし、メーカーとしての認知度も高いので安心感があります。レビュー記事もこちらの方が多い印象でした。
しかし比較した結果、Neo smartpen M1を選びました。そのポイントは以下の6つです。
- 専用ノートと専用ペンがあれば良いので軽量
- 手書き文字の テキストデータ変換が無料
- 手書きの図や絵、もちろん文字も SVG(ベクター) データ化が無料
- デザインが好み
- レーザープリンターがあれば用紙は量産できる
- 描いている線の動きを動画で保存できる
「Neo smartpen M1」は軽量。カバンの中で場所をとらない
自宅と オフィス間で毎日持ち運びますので、軽くて、かつカバンの中で邪魔にならないものを探していました。
Wacom の Bamboo slate は、 専用バインダを常に併用しなければなりません。A4版のBamboo Slate largeはバインダが472 g 、ペンが 17 g 。ノートの重さを含めなくても合計で489g。
一方Neo smartpen M1 はペンが21 g、専用ノートは大小様々なサイズから選べますが、私が購入したB5のノートは149gだったので、ノートを含めて合計で170g。
軽量化の点ではNeo smartpen M1 に軍配が上がりました。
手書き文字のテキストデータ化が無料
Neo smartpen M1 には、読み込んだ手書きの文字をテキストデータに変換する機能があります。
今までは手書きからタイピングしなおしていたので、 自動化できると業務の効率化になります。購入後に試してみたところ、変換の精度も上々でした。
Wacom の Bamboo Slateにも変換機能があるけれど、使うには有料アプリの Inkspace Plusが必要で、月額300円かかります。長期間使っていきたいと考えると、月300円は高コストだと判断しました。
SVG (ベクターデータ)化が無料
これは adobe Illustratorを使っている人にとっては素晴らしい機能です。 そのままベクターデータに出来るので、ラフデザインをデータ化したり、 手描き要素が必要な時にも使えます。
Bambooの場合は、これも有料アプリ Inkspace Plusが必要でした。
デザインが好み

Neo smartpen M1 は筒形のパッケージデザインが可愛くて目に留まりました。ペンのデザインも良いですね。
世界3大デザイン賞のiFデザインアワードで、2014年から3年連続で製品デザイン賞を受賞したそうです。筆記用具を選ぶ上で、やっぱりデザインは大事。
レーザープリンターがあれば用紙は量産できる
Neo smartpen M1 を使うには専用ノートが必要で、このノートにはNcode™という、線と記号の組合せで作られたパターンが印刷されています。そのため、ごく普通のノートに比べれば割高です。これがどの用紙でもOKだったら最高なのにと思っていました。
そこで調べたところ、日本では公式に公開されていないけれど、本家の韓国版サイトや英語版のサイトでは「 Ncode PDF」 というデータがダウンロード出来るようになっていました。これをレーザープリンターでプリントすれば、その用紙で使えるそうです。
無地のものから、グリッド、ドット、チェックリストタイプのほか、様々なフォーマットデザインが用意されています。
描いている線の動きを動画で保存できる
Windows 版アプリのみ対応ですが、 筆記の工程を動画(mp4)で保存もできます。公式のYoutubeチャンネルを見ると、イラストレーターさんが自分の絵をアニメーションのように動かしていました。
細かい部分まで手が届く優秀なスマートペン
他にも、文字の色や太さをデータ上で変更できたり、データをGoogleドライブにバックアップできて、それをPCアプリとスマホアプリ間で同期できたりと、Neo smartpen M1は細かい部分に手が届くスマートペンです。
日頃から「手書き」と「データ化」のどちらも必要と感じている人には、とてもおすすめの商品だと思いました。
また、使っていきながらレビューしたいと思います。